学校での忘れ物
楓ちゃんは学校で絵の時間が大好きでした。
ある日、学校に新しいクレヨンを持っていくことをとても楽しみにしていました。
でも、朝の忙しさでクレヨンを家に忘れてしまったのです。
「あれ? クレヨンがない!」学校に着いてから気づいた楓ちゃんは、とても困りました。
隣の席の友達に借りようかと思いましたが、自分のミスだと思い直しました。
「自分のことは自分で解決しなくちゃ」と心に決めた楓ちゃんは、先生に正直に話をしました。
「先生、クレヨンを家に忘れてきてしまいました。
すみません」と言うと、先生は優しく微笑んで、「今日は私のクレヨンを使っていいよ」と言ってくれました。
楓ちゃんは、先生のクレヨンを大切に使いながら、自分のミスから大切なことを学びました。
それは、ミスを正直に認めて、それに対処する勇気です。
その日、楓ちゃんは少し成長した気がしました。
友達との約束
楓ちゃんは放課後、友達のユウキくんと公園で会う約束をしていました。
二人は一緒に新しい遊びを考えるのが楽しみでした。
しかし、学校が終わると楓ちゃんはとても疲れていて、家に帰ってゆっくりしたい気持ちが強かったのです。
でも、約束を思い出し、「ユウキくんを待たせてはいけない」と心に決めました。
楓ちゃんは、疲れた体を奮い立たせて、約束の時間に公園へ急ぎました。
公園に着くと、ユウキくんはもう待っていて、「遅れたかなと思ったよ!」と笑顔で迎えてくれました。
「ごめんね、少し遅くなっちゃった。
でも、絶対に来ると決めていたんだ」と楓ちゃんは言いました。
ユウキくんは、「ありがとう、待ってたよ!」と嬉しそうに言いました。
二人はその後、新しい遊びを楽しみながら、約束を守る大切さや、友達を思いやる気持ちについて話し合いました。
楓ちゃんはその日、友達との信頼を守ることの大切さを改めて感じたのでした。
失敗からの学び
楓ちゃんは学校で算数のテストがありました。
勉強はしたけれど、いくつか間違えてしまい、思うような点数が取れませんでした。
テストの結果を見て、楓ちゃんはとても悲しくなりました。
でも、楓ちゃんはそのまま悲しんでいるだけではなく、間違えた問題をもう一度見直すことにしました。
先生にも質問をして、間違えた理由と正しい解き方を学びました。
「次はもっとがんばるぞ!」と心に決めた楓ちゃんは、家でも算数の練習を重ねるようになりました。
その甲斐あって、次のテストでは間違えた問題を正しく解くことができ、以前よりも良い点数を取ることができました。
失敗から学んだことを活かして、成績が上がったことで、楓ちゃんは失敗を恐れずに挑戦する大切さを学びました。
自分の弱点を認め、それを克服する努力をすることが、自分を成長させることにつながると感じたのです。
みんなの前での決意
学校で行われたクラス会で、楓ちゃんはみんなの前で話をすることになりました。
最近学んだ「自己責任」についての体験をシェアする機会でした。
「みんな、こんにちは。
今日は自分が最近学んだことについて話したいと思います」と楓ちゃんは少し緊張しながらもはっきりと話し始めました。
「自分の失敗やミスは、他人のせいにしないで、自分で解決することが大切だと学びました。自分で行動を起こすことが、問題を解決する第一歩だと思うんです。」
楓ちゃんは、忘れ物をした日や、友達との約束、算数のテストでの失敗について話しました。
それぞれの話には、自分で責任を取ることで、どうやって問題を解決したかを具体的に述べました。
「これからも、何か問題が起こった時は、逃げ出さずに自分で解決する努力をするようにしたいです。そして、みんなも一緒に頑張れたらいいなと思います」と楓ちゃんは話を締めくくりました。
クラスの友達からは拍手が起こり、楓ちゃんの話に勇気づけられた子も多くいました。
楓ちゃん自身も、みんなの前で堂々と話せたことに自信を持つようになり、さらに成長する一歩を踏み出したのでした。